顎関節ってどこにあるの?&構造
少し専門的になってしまいますが、
顎関節の構造について書きますね。
<顎関節の構造>
顎関節部分を拡大すると下図のようになります。
※手書きイラストなので、上手ではありません。
ご了承ください。
顎関節は、頭蓋骨(側頭骨)のくぼみ下顎窩=かがくか
に、
下あごの骨の下顎頭=かがくとうが入り込む構造になっています。
下顎窩と下顎頭の間には
関節円板=かんせつえんばん
というクッションの役割を果たす組織があります。
関節円板は下顎頭の内側と外側に強く連結されていますが、
あごが前後に動けるように、前後の連結はあまり強くありません。
そのお陰で、関節円板は前後に移動できるようになっています。
(特に前に動けるようになっています。)
この関節円板が前に動けるという事が顎関節においてとても重要なポイントで、
口を開け閉めするときに、関節円板が下顎頭と下顎窩にかかる圧力を吸収しながら、
なおかつスムーズに動けるように働いています。
また関節円板は、
外側翼突筋=がいそくよくとつきん
と、つながっています。
このため、
口を開ける時は、この外側翼突筋が関節円板を前に引っ張ります。
そのことにより関節円板が、
下顎頭のすべりをよくするとともに、骨と骨が当たらないようにクッションの役割を果たすことで
口がスムーズに開けれるようになります。