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四十肩・五十肩対策完全版

四十肩・五十肩とは中年期以降に肩の痛みを訴え、肩の可動域が減少する一般的な呼び名です。

原因

肩の痛みで多い肩こりは、筋肉の疲労や首の関節の「老化」が原因になります。これに対して四十肩・五十肩の痛みは、大部分が関節のまわりの炎症によって起こります。そのため、痛みの起こる場所も肩こりとは異なります。

炎症というのは、身体組織に何らかの有害な刺激があったときに起こる防衛反応で、周囲の血管は充血し、体液がたまって腫れや発熱、痛み等がでます。

ですから四十肩・五十肩の急性期には肩の痛みだけでなく、これらの炎症症状も見られます。

症状

よくある症状としては、腕が重だるい、腕を取り替えてほしい、肩を絶えずグルグル回したい、夜に寝てる時に痛くて眠れないなどです。

四十肩・五十肩の慢性期にみられる肩の「こわばり」は、英語では「凍りついた肩」(frozen shoulder =フローズンショルダー)と呼んでいます。

肩の炎症症状がおさまった後は「癒着」などを起こし、肩がセメントで固められたようになり、動きがとれなくなってしまいます。これが、「こわばり」の原因にもなっています。

炎症が軽いか、ほとんど無い場合でも、長時間、関節を動かさないでいると、

中年以降は癒着などが起こりやすくなります。これを防ぐためには、適切な運動をして関節を動かすようにしなければなりません。

施療期間

一般的に発症してから、治療に入るまでに期間があると言われています。夜間痛がある場合は、最低3ヶ月はかかると思います。

しかし、リハビリを行えばほとんどの場合、短期間で大幅に改善していますので安心して下さい。

リハビリや治療をしなくても、安静にしていればいつかは痛みがとれますがその後遺症として肩の関節が癒着を起こしてしまい、以前のように腕が上がらなくなる可能性が高いです。

誤解

患部を温めた方が良くなる感じがしますが、炎症期や癒着が起きてる場合は、冷やしたほうが効果があることはすでにアメリカで立証されています。

来院目安

服の着替えが辛い、後ろのポケットに手が回らない、肩より上の物を取ることが出来ない、腕が重だるい、寝返りをすると痛くて目が覚めたとき、は治療が必要な時期だと思って来院して下さい。

リハビリ

四十肩・五十肩は自分で行うリハビリでかなり改善されます。私の臨床経験から、リハビリを毎日行ったクライアントさんは、予定期間の半分でほぼ良くなっています。

リハビリはたったの3つです。

①ゴムを使って、肩の関節を固定している筋肉のトレーニング。
②傘などを利用して、肩の関節可動域を増やすトレーニング。
③アイシングです。

詳しくは四十肩・五十肩のケアをご覧下さい。

   
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