顎関節症の症状
顎関節症の代表的な症状をあげさせていただきますね。
1. あごが痛い
当院にいらっしゃる患者さんの症状で一番多いのがあごの痛みです。
耳の穴の前のすぐ下の辺りの顎関節部分やほっぺやこめかみなどが痛む方が多いです。
人によっては、歯が痛かったり、頭痛や肩こりがひどくなる方もいます。
基本的には、口を開け閉めする時に痛みがおきます。
2. 口が開きにくい・開かない(開口障害)
次に多いのが、口を大きく開けることが出来ないことです。
口を開けようとすると痛みを伴う事もよくあります。
いきなり口が開かなくなる方や、
口が開けにくい → 口が十分に開かない → ほとんど口が開かない
といったように次第に進む場合があります。
では、実際に口はどれくらい開くのが正常なのかというと、
一般的には口を開けた時に、縦にそろえた人差し指、中指、薬指の3本が入るくらいです。
(開口量40㎜~50㎜)
当院にいらっしゃる患者さんは指2本程度しか開かない(開口量30㎜程度)方が多いです。
3. 顎関節を動かすと音がする
あごを動かしたときに、音がする方もいます。
多くは、「カクン、カクン」といった音ですが、
中には、「ゴリゴリ」「ミシミシ」と言ったように低い音が鳴る人もいます。
これは、口を開けるときに顎関節内の関節円板を骨が乗り越えるときの音で、
症状が音だけの場合は治療をする必要なあまりありません。
ただ、関節の音とともに、痛みや開口障害が伴っている場合は治療の対象になります。